加曽利貝塚は、貝塚としての価値が大きく評価されていますが、集落遺跡としても重要です。直径約19mの大型建物跡が見つかっていますが、これは拠点集落と呼ばれる縄文時代の大きな集落遺跡であったことを示します。
土偶、石棒、装身具、特殊な土器など祭りや儀式に使われた遺物が大型住居から出土していることから、祭りを必要とするほど大きな集団がいたであろうと考えられています。
下の地図のように道具などに使われていた石材もずいぶん遠くところからきています。中継する集落があったのか定かではありませんが、交易の範囲がとても広いことは間違いありません。
▼黒曜石は包丁、ヒスイは装身具に使われたようです。